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6月の植物

朝、こんちゅう館の自動ドアを開けた瞬間にモワッと湿った暖かい風が入り込んできます。

暑さと長雨で倒れてしまう植物が多くなってきましたが、日中に作業すると人間の私が倒れてしまいそうな蒸し暑さ。午前中や夕方の短い時間でもちょっと作業するだけで汗が滝のように流れてきます。

アジサイが咲いてようやく、梅雨の季節なのだなーと感じます
クルン、と丸くてかわいい
晴れの日のカタツムリ、殻の中でひと休み

6月に入り、中央ゾーンでネジバナが見られるようになりました。細長い茎に淡い色の花なので地面をよく見てみないと、他の植物に埋もれて気付かないかもしれません。

クルクルと螺旋状に咲いているネジバナ
ラン科のネジバナ。花の形が可愛い

園内を散策しているとどこからともなく上品な甘い香りがしてきます。おもおわず胸いっぱいに吸い込みたくなるほど良い香り。
どこから香ってきているのか確かめるとアカメガシワのようです。花は目立たない色や形をしていますが、この強い香りで虫を呼んでいるのでしょうか。

アカメガシワ。香水の材料になりそうな香り

これからますます暑くなるかと思います。自然観察で野外に出る際は体調を崩さないように無理せず、水分補給や休憩を入れながら散策してくださいね。