園芸担当と私の大切な虫
前回はこんちゅう館と野外公園についてお話ししました。今回はnoteの担当者である私の自己紹介と、私の大切な虫の紹介をしたいと思います。
自己紹介
竜洋昆虫自然観察公園にある野外公園の園芸植物を管理しているメグミです。
主に野外公園の中央ゾーンで、チョウが蜜を吸う花や幼虫の食草を育てています。ですが、気温が暑かったり寒かったりすると館内へ避難しているので、私の姿を見かけることは館内の方が多いかもしれません。
静岡の夏は日差しが強く照りつけ、冬は遠州の空っ風と呼ばれる強風が吹いて寒いですからね・・・。
出勤日にまず最初に始める仕事は、植物の状態や開花の様子を見て回ることです。どんな植物が咲いているかな?とワクワクする時間です。
今は芽吹きの春。樹木の艶やかな新芽や落ち葉の下からひょっこり顔を出し始めた球根植物の芽が胸をほっこりさせます。
オニユリやハンノキ等、いろいろな植物の新芽が出ていますので、皆さんも園内で植物の芽吹きを観察してみてください。
私の大切な虫
そんな私の大切な虫が、野外公園にはたくさん生息しています。
それは『クモ』
クモが大好きなのです。
空に広がる雲ではありません。
「気持ち悪い!」と思う人がいるかもしれません。
世間で気持ち悪がられる虫ランキングがあればTOP5にランクインしそうな、あの『蜘蛛』です。
ですが私にとっては一番好きな虫なのです。
その虫を好きになったわけ
私がクモを好きになったのは最近のことです。
正直言って、それまでは何とも思っていない生きものの1つでした。
身近なクモと言えばジョロウグモとコガネグモがあげられますが、私はこの2種類の違いを最初は分かりませんでした。そのくらいクモのことを知らなかったのです。
それなのに何故クモを好きになったのでしょうか。
きっかけの1つは、竜洋昆虫自然観察公園でアカプルコレッドニ―タランチュラというクモの展示を見たことでした。
タランチュラというクモを見るのはその日が初めてです。こわごわケースを覗いてみると、手のひら一杯に広がる大きなサイズ。目立つオレンジと黒色の毛深い体。日本では見ることのないカラフルで大きなクモをクリアケース越しにじっくりと観察します。
何よりも、クモってこんなに毛が生えているのか・・・という驚き。
そのフサフサな毛に魅力を感じました。
この竜洋昆虫自然観察公園で展示されていたタランチュラとの出会いが、きっかけの1つとなり私のクモ好き人生が始まったのです。
どんな生きものを好きになるのかは出会ってみなければ分かりません。
今まで目にしていたけれど、なんとも思っていなかった生きものが、ある日突然好きになったりもします。
たくさんの生きものに出会うことで好きな生きものが増えていくと思います。4月は出会いの季節。皆さんも是非、出会いを探しにいろいろな場所に行ってみてください。
竜洋昆虫自然観察公園でも昆虫だけでなくいろいろな生きものがこんちゅう館内や野外公園で見られます。皆さんと出会えることをお待ちしています。
noteでは当園や動植物に興味を持ち、少しでも身近に感じてもらえるような投稿をしたいと思っています。
これから、どうぞよろしくお願いいたします!