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クモの網標本を作ってみた

突然ですが、今回より昆虫担当3人だけではなく、園芸担当の私もマガジンで投稿することになりました。

昆虫に詳しくない私がマガジンで一体何を書こうか。
他のスタッフが今まで書いた記事を読み返してみると『大きなエビを食べた話』や『妄想サッカー』・・・。なんだか本当に好きなように書いている・・・。
私も気負わずにゆる~く、まずは締め切りを守って書き続けることを目標に始めたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

私はクモが好きです。最初のマガジンはクモに関することを何か書きたいなと思いましたが、クモの紹介をしてもなんだかありきたりな感じもします。

色々考えて、以前、伊丹市昆虫館で開催された『クモの網これくしょん』でとても綺麗な網標本を見て自分でも作ってみたいな~と思ったのを思い出したので、クモの網標本を作ってみることにしました。

今回はこちらの書籍を参考にしました。

クモの網標本を作る

どの種の網を標本にしてみようかと考えた時、ふと頭に浮かんだクモはゴミグモでした。良く公園で見かけますし、網も分かり易くてよいかなと思ったからです。しかし、野外公園に出てみると見つかりません。見つけても本当に小さいサイズでこれでは標本にして写真を撮っても分かりづらそうです。

この時期、野外公園ではジョロウグモの幼体やチュウガタシロカネグモを
一番よく見かけます。
今回は、たくさんあり、作り易そうなジョロウグモの網標本を作ってみることにしました。
ジョロウグモは昼間から網を張っているので皆さんも一度は見たことがあるかと思います。

用意するもの

材料は白いラッカースプレー、スプレーのり、黒色画用紙の3点です。

ラッカースプレー(白、透明)
スプレーのり
色画用紙(黒)

上手くできるかドキドキします!

クモの網標本の作り方

公園内では今の時期、ジョロウグモの幼体がたくさんいて、そこら中で網を張っています。
その中でも、破けたりゴミの付いていない綺麗な網を探します。
網を決めたら、クモにスプレーがかからないように網から動いてもらいます。

ジョロウグモ(幼体)
スプレーがかからないように移動してもらいます。すまぬ。

最初に白色のラッカースプレーでクモの網に色を付けます。

白色のラッカースプレー

次にスプレーのりを最初のラッカースプレーとは逆方向からふき付けます。

スプレーのり

色画用紙をスプレーのりがふき付けられた面に入れて網をくっつけます。
用意していた色画用紙よりも網の方が大きかったので半分程度しか入りませんでした。

奥から手前にもってくる
クモの網標本

最後に透明のラッカースプレーを上からふき付けて乾かします。
クモの名前と日付、採集した場所、採集した人の名前を書いた紙を付けて完成です。

注意点:
ラッカースプレーやスプレーのりが周囲の植物に付かないように気を付けましょう。
ラッカースプレーやスプレーのりを吸い込まないようにマスクをしたほうが良いでしょう。

作ってみてどうだったか

色画用紙に網をくっつける作業が難しかったです。クモによっては何枚もの植物に糸をくっつけていたりするので、そういう網は避けたほうが良いでしょう。やってみましたが、葉から網を外すことがかなり難しく結局失敗してしまいました。

今回使用した色画用紙はB4サイズだったのですがジョロウグモの網の下半分がとれなかったので、全部標本にしようと思ったらもっと大きな色画用紙が必要でした。

おわりに

今回は1種類だけでしたが、クモの網は本当にたくさんの種類があるのでいろいろな網標本を作ってみて見比べてみることも楽しいと思います。皆さんもぜひクモの網標本を作ってみて下さい。



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