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そのへんでよく見る“黄色いチョウ”

こんにちは!こんちゅうクンです。

今回は

「そのへんでよく見る“黄色いチョウ”」

についてご紹介させていただきます!

これが当園でよく見る“黄色いチョウ”。名前は後ほど。



我が家に落ちていた“ある一文字”


では、クイズです。

これはなんでしょう?

ヒント:ひらがなです(ほぼノーヒント!)

正解は、

「ち」でした。

そうなんです。
「さ」じゃないんですね。「ち」だったんです!
 
そもそもこれが何かというと、文房具屋さんなんかで売ってるお名前スタンプ。
ひらがなが全文字入っていて、好きな組み合わせで自由に名前のスタンプを作れるやつです。
その一文字だけがなぜか我が家のリビングに落ちていまして、たまたま休日に家でテレビとか見ながらゴロゴロしていた僕の目に飛び込んできたというわけです。
 
「ん?なんか落ちてる・・・「さ」だな。」
 
ってなったわけですが、よくよく考えたら違ったんです。
スタンプだからすべて左右反転しているんですね。
だから見た目上は「さ」に見えるけど、その正体は「ち」だったんです。

「さ」を押すと、「ち」が生まれる

落ちていた一文字がもし「ち」じゃなくて「む」とか「し」とか、別のひらがなだったら間違えなかったと思うんですよね。
これは「む」だな。これは「し」だなって。

「む」の左右反転したやつは“「む」の左右反転したやつ”でしかなく、別の文字に見間違えることはないですから。

お名前スタンプのひらがなたち。やはり「ち」だけ「さ」に見える

でも、今回落ちていたのはたまたま「ち」だった。
「ち」を左右反転すると「さ」という別の文字になってしまうがゆえに、僕は「さ」だと勘違いしてしまったのです。

黄色いチョウの名前は?


前置きが長くなりました。

この“「さ」じゃなくて「ち」だった”という勘違い現象は、ひょっとしたらみんながよく見る“黄色いチョウ”についてもなんか似たようなことが起きてるんじゃないかと思ったわけです。
 
さてここでクイズです!(クイズばっか!でもお付き合いください。)

このチョウの名前はなに?

ヒント:小学校の理科の授業にも登場する有名なあの子

はい、これはわかりますね。

正解は、
 
「モンシロチョウ」でした。

当園でもよく見かけますし、皆さんにとってももっとも身近なチョウの一つだと思います。

では、さらにクイズ!(またまたクイズ!お許しください)

最初にお見せした“黄色いチョウ”の名前はなんでしょう?

再掲“黄色いチョウ”

正解は、
 
「キタキチョウ」でした。
 
そうなんです。
「モンキチョウ」じゃないんです。

これ、知ってる人にとっては当たり前かもしれませんが、
知らなかった人にはけっこう意外だったりしませんか?
 
私たちにとって知名度No.1のチョウと言ってもいいぐらい有名なのがモンシロチョウ。
そのモンシロチョウと対をなす存在なのがモンキチョウ。
それゆえ、
 
「白といえばモンシロチョウ、黄色といえばモンキチョウ」

となっているのではないでしょうか。
当園でも黄色い「キタキチョウ」が「モンキチョウ」と呼ばれているのをしばしば耳にします。
 
つまり、ここで申し上げたいのは、
 
「ち」だと思ったら実は「さ」だったように、
「モンキチョウ」だと思っていた黄色いチョウが実は「キタキチョウ」だったかも

ということです。
「キタキチョウ」よりも「モンキチョウ」の方が有名であるために
黄色いチョウを見かけたらとりあえず「モンキチョウ」って言われていることが多いのだと思います(実はかつての僕もそうでした)。
 
これは逆のこともありえますし、なんならモンキチョウよりもツマグロキチョウの方がもっとキタキチョウに似てたりするので、あなたの見た黄色いチョウがこの2種じゃない可能性だってあります。

まあとにかく、
今度“黄色いチョウ”を見かけたら、ぜひぜひじっくり観察してみましょう!

これがモンキチョウ。名前の通りはねに「紋」がある。

黄色いチョウを比べてみよう!


ではここで、キタキチョウとモンキチョウを見比べてみましょう。

キタキチョウ(左)とモンキチョウ(右)

まず左のキタキチョウ
 
どちらもとっても身近なチョウですが、当園ではキタキチョウの方がよく見かけます。
幼虫の餌となるハギ、ネムノキ(マメ科)が多くあるからですかね。

ちなみに以前「キチョウ」と呼ばれていた種には2種含まれていたことがわかり、現在では「キタキチョウ」と「ミナミキチョウ」の2種に分かれています(ミナミキチョウは南西諸島に生息し、本土では見られません)。
昔の図鑑を見ると「キタキチョウ」の名前はなく、「キチョウ」となっているはずです。
 
また、キタキチョウは成虫で越冬するので、真冬でもポカポカと暖かい小春日和には飛んでいる姿を見ることがあります(アゲハやモンシロチョウなどは蛹越冬、モンキチョウは幼虫越冬)。
 
次に右のモンキチョウ

モンキチョウもよく見かけるので「黄色といえばモンキチョウ」が間違っているわけではないのですが、環境によってどちらが多いかは変わってくると思います。
 
「紋黄蝶(モンキチョウ)」という名前の通り、はねに「紋」が入っているのが特徴です。
「紋白蝶(モンシロチョウ)」も同じようにはねに「紋」がありますよね。
 
モンキチョウもマメ科植物を幼虫が餌として利用しますが、シロツメクサ、レンゲソウ、スズメノエンドウなどを主に利用するため、草原で見かけることが多いイメージです。
 
並べてみるとけっこう違う気がしますが、いかがでしょうか。
モンキチョウの髪型(?)、けっこうファンキーだよね!
 
ぜひ図鑑を見たり野外で採集や観察をしたりして、見比べてみてください。
見慣れてくると飛び方も違うので、なんとなく見分けられるようになると思います。

この“白いチョウ”の正体は?

 
では、最後にクイズです!(クイズが大好きです!)

このチョウの名前は?

正解は、

せっかくなので最後は例のお名前スタンプで答えを作成してみました。

でしたー

そうなんです。白いんですけど、モンキチョウなんです。
“白いモンキチョウ”がいるんですね。
モンキチョウのオスはみんな黄色なんですが、メスは黄色だけでなくまさかの白いメスもいます。
もはや「黄色といえばモンキチョウ」ですらないことがあるのです。
「白いモンキチョウ」って、なんか不思議な気持ちになりますよね。笑
 
さて、どうだったでしょうか。
もう外へ行って“黄色いチョウ”を見たくなったのではありませんか?
 
そうです。

思い立ったら吉日です。
いってらっしゃいませ!
 
ちなみに今日クイズを出しまくりましたが、いかがだったでしょうか。

クイズ、楽しいですよねぇ。クイズ、いいよねぇ。
ひょっとして【昆虫×クイズ】の魅力にはまってしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
当園では現在「虫むしクイズ展」を開催しております。
5/28(日)まで。いろんな虫クイズ満載です。
 
くり返します。
思い立ったら吉日です。
いらっしゃいませ!!


このクイズの答えは『虫むしクイズ展』会場に掲示中


最後までお読みいただきありがとうございました!
では、

インクつけすぎたかも。