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野外公園での楽しい出会いと発見!

今日はとても面白いものを見られたので、お話ししようと思います!

雨がしとしとと降っている朝。
傘を差して野外公園の中央ゾーンを歩いていました。舗装された道を靴が濡れないように、いつもよりゆっくり歩いていると、生垣で区切られた草地を平行に歩いていく「黒い何か」が目の端にうつりました。
ちょっと足が短いような、胴が長いようなこの動物。もしかしてタヌキ

背丈の高い植物が茂っているおかげなのか、こちらの存在には気付いていないようです。タヌキはしきりに鼻を芝生に近づけながらスルスルと生垣を抜けて舗装された道へ出ていきます。
草で隠れてしまったタヌキを追うと、道端で何かしています。

距離があったので目を凝らして見ていると、どうやら何かを食べているようです。口を器用に使い、顔を横にそらせて、身体を後ろに倒しながら器用に何かを引っ張っています。そうすると、白っぽい物がグイッと伸びてきます。

ええっ?なんだろあれ?と思って地面を見ると、何かが転がっています。

「カニ?いや、違うな。丸っこくて白っぽい。うーん、もしやカタツムリ?えっ、タヌキってカタツムリ食べるの?そうなの?」

そんな風にグルグルと考えていると、タヌキが次の行動に移りました。地面に顔を近づけてカタツムリを口に咥えると噛み砕きはじめたのです。

噛み砕かれたカタツムリ

 公園では雨の日にカタツムリがよく姿を現します。舗装された道をカタツムリがたくさん歩いているので、うっかり踏み潰さないように注意して歩かないといけないくらいです。
今日も雨のなか、カタツムリは動いていて、そこをタヌキに見つかったのでしょう。

 ふと、そうだ!写真を撮ろう!と思い立ち、ゴソゴソと動いていたらタヌキに気づかれてしましました。タヌキはピタっと動きを止めてしばらくコチラを見つめています。逃げないのかな?と思っていると、次の瞬間、ダッと走って雑木林の中に姿を消していきました。

逃げていくタヌキ。茶色っぽい体と黒い足がちょっとだけ見える。

残念ながら写真は上手く撮れませんでしたが、タヌキの食事を目の前で見ることができ、とても貴重な時間でした。カタツムリを食べると知れたことも良い発見です。

タヌキは公園周辺によく出没しているので、運が良ければ出会えるかも知れません。思わぬ行動を見られるチャンスもあると思うので、ゆっくり公園をまわってみてくださいね。

最後に、当園のYouTube『竜昆ちゃんねる』で撮影した動画をご紹介させていただきます。
フンの中身を調べてタヌキが一体何を食べているのか観察しています。
お時間のある時にぜひご覧ください。